繋がったので予告どおり【文】に『存在理由』(龍桃)
31、32話ネタ。
桃龍にも見えなくない…が、龍桃だと言い張る。
ま、どっちでも良い。
最初に入れようと思っていた文があったんだけど、長くなるからカットした。
傷付いた龍を見て、愕然とする桃を書きたかっただけなんだけどね。
見てやるよ、って方は続きでドウゾ。
カットしてから書き直した部分があるので、文章的にもおかしかったりダブってる所もあるけれど、それはご愛嬌で。
もし、あった方が良いとかだったら直すので、感想とかも聞きたいな、なんて。
『…ボク…良いよね…』
小さな声と同時に途絶える繋がり。
「おい!ガキっ。」
呼びかけるが返事がない。
「良太郎っ。まだ意識あるか?」
『モモ…タロス。リュウタロスが…。』
弱い声音ながら、返ってきた声にとりあえず安心する。
「よし。リュウタ引っ張り出すから待ってろ。」
良太郎の中に入ろうとする肩を掴まれる。
「ちょい待ち。」
「んだよっ!」
一刻を争う時に遮られ、苛々と振り返るモモタロス。
「俺が行く。」
そう言い残し、キンタロスの姿が消える。
「ちょっと待てよっ!」
怒鳴るモモタロスの前に現れた小さな影を反射的に受け止める。
「…リュウタ。」
意識を失い、自分の腕の中でぐったりするリュウタロスに言葉を無くす。
細い体に無数につけられた傷。
「ナオミちゃん、救急箱とタオルお願い。あとお湯も。」
「はい。準備してありますっ。」
「さすがだね。」
差し出された救急箱を受け取り、モモタロスを振り返る。
「先輩。」
リュウタロスを抱きしめたまま動かないモモタロスの肩を叩く。
「先輩。ここじゃあ寝かせてあげられないから、寝台車両に行くよ。」
「…あぁ。そう、だな。」
モモタロスは振動を与えないようにゆっくり立ち上がり、ウラタロスの後について食堂車を出る。
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